下塗りは外壁塗装や屋根塗装において最初に行う重要な工程で、仕上がりや耐久性を大きく左右します。
現場では「下塗りで仕上がりの大半が決まる」と言われるほど重要な工程です。
主な下塗り材には、
シーラー
プライマー
フィラー
微弾性フィラー
サーフ(サフェーサー)
下地の状態や素材によって使い分けます。
■ シーラー
役割:吸い込み止め・密着性向上
モルタルやコンクリート、劣化した外壁に使用されます。
特に劣化が進んでいる場合は、浸透力の高い溶剤シーラーが選ばれることが多いです。
下地の吸い込みが大きい場合に特に重要になります。
👉 注意点:塗布量が不足すると吸い込みムラの原因になります
■ プライマー
役割:素材と塗料の接着
金属やサイディングなどに使用され、錆止め機能を持つものもあります。
屋根塗装では使用されるケースが多い下塗り材です。
素材ごとの密着性が異なるため、適合した製品選定が重要です。
👉 現場例:トタン屋根や鉄部ではサビ止め入りプライマーが使用されるケースが多いです。
■ フィラー
役割:下地調整・凹凸補修
モルタル壁やALCの凹凸や微細なひび割れを埋めるために使用されます。
厚膜で施工できるため、下地の粗さを整える用途に適しています。
下地の凹凸が大きい場合に使用されます。
■ 微弾性フィラー
役割:クラック追従・防水性向上
ヘアクラックが多い外壁に使用され、伸縮性によりひび割れに追従します。
改修工事で選ばれることが多い材料です。
既存塗膜に動きがある場合の追従性確保に役立ちます。
👉 現場判断:ヘアクラックが多いモルタル外壁の改修工事で多く使用されます
■ サーフ(サフェーサー)
役割:仕上げ前の平滑調整
フィラーで整えた下地をさらに滑らかにし、上塗りの仕上がりを向上させます。
美観を重視する場合に使用されることが多いです。
主に意匠性や仕上がり精度を重視する場合に用いられます。
👉
フィラーとの違い:より“仕上げ寄り”の調整材
下塗り材の選び方
下塗り材は以下の条件で選定されます。
・下地の素材(モルタル・金属・サイディング)
・劣化状態(吸い込み・ひび割れ・チョーキング)
・仕上げ仕様(艶・意匠性・耐久性)
・塗料メーカーの仕様
・適合しない材料を使用すると、剥離・膨れなどの不具合の原因になります。
よくある失敗例
・吸い込み止め不足によるムラ
・不適合プライマーによる密着不良
・フィラー未使用による仕上がり不良
・下地確認不足による早期剥離
まとめ(プロ視点)
・下塗り材は下地条件で選定することが基本
・種類ごとに役割が明確に異なる
・「何を塗るか」ではなく「どの下地に使うか」が重要
・メーカー仕様に基づいた選定が品質安定につながる