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Q

屋根の防水紙にはどのような種類がありますか?

A

屋根の防水紙(ルーフィング)は、見えない部分でありながら建物寿命を左右する重要部材です。
実務では「価格」よりも「屋根材との相性・地域環境・期待耐用年数」で選定されます。
用途や耐久年数に応じていくつかの種類があります。

1.アスファルトフェルト

・古くから使われている一般的な簡易防水紙
(仮設・短期用途でのみ使用)
・価格が比較的安い、実務では「最低限の防水層」という扱い
・耐久性はやや低め(短〜中期向け)
 紫外線・熱劣化に弱く、長期使用は想定されない 
専門的評価
・現在の新築住宅での採用はほぼ限定的
・リフォームでも積極採用されない傾向
「コスト最優先の一時的用途」という位置づけ

2.アスファルトルーフィング(改質なし)

・フェルトより厚みがあり防水性が向上
(最も広く使われる基準材)
・戸建住宅の標準仕様として長年採用
・防水性・施工性・コストのバランスが良い
・現場では「とりあえずこれが基準」という扱い
専門的評価
実耐用年数は約15〜20年が目安
ただし屋根仕上げ材と環境で大きく変動
「標準仕様だが、長寿命住宅ではやや不足」

3.改質アスファルトルーフィング
・アスファルトにゴムや樹脂を加えて性能を強化
(現在の高耐久・高防水・スタンダード)
・ゴム・樹脂改質により性能を大幅向上
・釘穴シール性・追従性(動きへの強さ)が高い
・施工現場でも評価が高く、採用率が上昇
専門的評価
・実務上の主流グレード(高耐久住宅・準高級住宅)
・高価格帯だが耐用年数20〜30年以上と長寿命
・雨漏りリスク低減に寄与
「長期耐久を狙うなら第一候補」

4.高分子系ルーフィング(透湿防水シート)
・湿気を逃がしつつ雨水を防ぐタイプ、結露対策に有効
(結露リスク管理に強い専門材)
・防水+透湿という機能設計
・特に木造住宅の「内部結露対策」で重要
・施工性が良く軽量
専門的評価
・断熱・気密設計とセットで性能を発揮
・高気密住宅では採用価値が高い
・製品差が大きいため選定には注意が必要
「性能住宅・省エネ住宅向けの選択肢」


①まず前提:ルーフィングは「保険層」
専門的に言うと、ルーフィングは仕上げ材(瓦・スレート・金属)の下で“雨水が万一入った時の最後の防波堤”です。
・どれだけ長く破れず維持できるか
・釘穴や動きに追従できるか
・結露や熱で劣化しないか

理由としては
ルーフィングは「単体性能」より「屋根構成全体」で評価される
・雨漏りの多くは“ルーフィング劣化+施工精度”の複合要因
・同じ材料でも「施工品質」で寿命は大きく変わる

② 実務での最適解
一般住宅は、改質アスファルトルーフィング一択に近い
理由としては
・施工バラつきへの許容度が高い
・釘穴シール性が強い(雨漏り原因を潰せる)
・日本の気候(高温多湿+台風)に適合

 

③ プロが現場で見る“本当の差”
経験的に、雨漏りの原因は
・材料の性能不足(約3割)
・施工不良(約5〜6割)
・納まり設計ミス(約1〜2割)

つまり「良い材料を選ぶだけでは不十分」という事がわかる。




 

改質アスファルトルーフィング

  • 一般的な住宅屋根は改質アスファルトルーフィングが多いです。

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